概要
最近、積極的に会社の文化形成に力を入れてます。
例えば、無駄な会議をなくすために定例をやめましょうとか、ブログを書きましょうとか、この制度はおかしいので廃止しましょうとか、エンジニア向け制度を導入しましょうとか、プロダクトの向き先を全員で合わせるために定期的に目標や状況の棚卸しをしましょうとか。
でも、文化形成に力を入れても入れなくても、給料は変わらないはずなんです (自分がやりたいから勝手にやっているだけなので。)
じゃあなんで文化形成を頑張っているのかということですよね。
会社の成長速度
会社って、成長しますよね。売り上げが成長する、事業が成長する、上場するなどなど。
でも、会社って競合他社がいます。
自分の会社も成長しているけど、競合も成長してます。
なので、競合よりも早く成長しないと、市場のパイが取られちゃうんですよね。
市場の流行みたいなのもありますし、今は売上たってるけど、数年後には音沙汰もないみたいなこともあります。
なので、そもそも会社の成長速度は早ければ早いほどいいと思うんです。
成長速度を早める要素
ことプロダクト開発においては、プロダクト自体が魅力的でソリューションとして刺さりやすいこと、プロダクト自体の鮮度が保たれていること、プロダクトの満足度が高い水準で推移していること、資金調達ができていること、異なる役職者全員が同じ方向を向いて企業活動できていることなどが、成長速度を早めそうです。
成長速度を遅める要素
じゃあ成長速度が遅くなる時ってどんな時でしょうか。
プロダクト自体が全然魅力的でなくて、ソリューションとして全然刺さらない。
プロダクトが何年も更新されていなくて、鮮度が落ちている。
プロダクトの満足度が極端に低い。
資金調達ができず赤字で困っている。
役職者によってプロダクトが果たすべき目標がバラバラで、統一されていない。
これじゃあ、いつまでたっても成長できなさそうです。
文化形成に期待する効果
文化形成を続けると、どんな嬉しいことがあるでしょうか。
例えば、1on1を導入すると、従業員の声をしっかりと聞くことができて、従業員満足度が上がって、より効果的に働いてくれるかもしれません。
ブログを導入すると、帰属意識が高まって、満足度が上がるかもしれません。
内部的な制度を撤廃したり、より利用しやすい制度を取り入れることで、働きやすくなるかもしれません。
文化形成は会社で働いてくれる従業員に対しての栄養素
1on1がなくても、ブログを書く文化がなくても、内部的な制度が極端にわかりにくくても、正直働くことができます。
...できますが、それって働いてて面白いんでしょうか。
よく、客先常駐のエンジニアは帰属意識がないって聞きます。
それって、客先で働くことで、自社の文化に触れる機会があまりないから、働く栄養不足なんじゃないでしょうか。
やっぱり、組織で働くってことは、組織それぞれに文化があって、人がいて、面白い仕事ややりがいのある仕事があって、初めて意味をなすんじゃないでしょうか。
組織として働いているのに、文化が盛り上がっていないって、ちょっともったいないですよね。
せっかく組織として働いているんだから、もっと面白いことをしながら働きたいものです。
文化形成の難しさ
とはいえ、組織というのはさまざまな人がたくさんいますから、文化形成も一筋縄ではいきません。
組織は、よく船に例えられていて、潮の流れに沿って進んでいるのに、文化形成で無理やりその潮の流れを変えてしまったら、船が壊れてしまいます。
組織も一緒で、トップダウンでいきなり、今までやっていたやり方を変えようとすると、内部から反発が起こり、離職者が出てしまうかもしれません。
なので、外堀を埋めるように、少しずつ潮の流れを変えていき、いつの間にか進んでいた方向が別の、良い方向に変わっていた、というような状況が理想的かもしれません。
賛同者を増やす
なので、まずは同僚や直属の上司に、自分の考えを話して、賛同者を増やしましょう。
近しい立場の人に賛同してもらえなければ、もっと上の立場の人から賛同を得ることは困難です。
自分が牽引者になる覚悟はあるか
ここまで苦労して対応しても、給料などには勘定されないことが多いです。ある意味ボランティアみたいなもので、無償労働です。
とはいえ、やはり働く以上は面白く働きたいところ。個人的な苦労を背負ってでも、働く栄養を摂取できる環境を整えたいところです。
どうしてもダメなら転職を考える
実際、凝り固まった考えの人というのは、割と多いです。
頑張って根回ししても、賛同者を得られても、社長の一声で中止、なんてこともザラにあるかと思います。
そんな時は、転職を考えてみましょう。
世の中、会社はたくさんあります。
もしかしたら、もっとあなたに適した会社があるかもしれません。
今の時代、転職サイトも充実していますので、まずはお話だけ、みたいな形で活動を始めるのもいいかもしれませんよ。